大阪府泉南市 耳鼻咽喉科 小児耳鼻科 中耳炎・アレルギー性鼻炎・めまい・補聴器外来 【すずもと耳鼻咽喉科】

すずもと耳鼻咽喉科院長 鈴本 正樹 日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
〒590-0521大阪府泉南市樽井2丁目33番27号MAP共用駐車場あり
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めまい・難聴・耳鳴りの患者さまへ

耳の構造図

音(空気の振動)は鼓膜の振動→耳小骨の振動→内耳へと伝わっていきます。
内耳にはかたつむりのような形をした蝸牛と3本の半規管 (三半規管)、蝸牛と半規管をつなぐ部分の前庭があります。このうち、音を感じる聴覚の神経センサーは蝸牛に、平衡(バランス)感覚の神経センサーは半規管と前庭にあります。

このため何らかの障害が内耳におこると難聴・耳鳴り・めまいの3つの症状が単独もしくは、いろいろな組み合わせで起こることになます。

めまいの病名としてはとても有名で、難聴、耳鳴り、めまいを繰り返す病気です。
めまいは激しく、10分程度から激しいときは数時間持続することもあります。
原因は内耳のリンパ液が過剰な〈内リンパ水腫〉といわれ、いわば内耳が水ぶくれになった状態にあるといわれています。
しかしなぜ内リンパ水腫になるかははっきりとはわかっていません。
まためまい発作を繰り返す間隔は毎月であったり、数年に1回など人により様々です。

めまいが激しいときは困難ですが、眼球を観察して眼振という眼球の異常な動きを確認し、聴力検査により病因となった側の聴力低下を確認します。

強い発作で嘔気が強く、薬を飲む事も出来ない時は安静の上でめまい止めの点滴を行います。内服が可能であれば、内リンパ水腫を改善するためイソソルビドという利尿剤を内服します。これに循環改善薬・ビタミン剤などを組み合わせて使用します。

注意点

めまいといえばメニエール病と思われている方も多いですが、厳密にはメニエール病ではないことも多くみとめられます。メニエール病でなければ治療方法も異なる場合があります。また、発作をあまり繰り返していると聴力低下が進行して改善しなくなることもありますので正確な診断のためにも、めまいのない期間も引き続き経過観察・治療を行っていくことが必要です。

突発性難聴

突発性難聴とは、ある日突然、何の前触れもなく、通常片側の耳が聴こえなくなる病気です。難聴の発生と前後して耳鳴りや、半数程度の方にはめまい、吐き気、嘔吐を伴うこともあります。
原因としては内耳血流の循環障害やウイルス感染説が有力視されていますが、いまだに特定はされていません。

耳を観察し鼓膜に異常などのないことを確認し、聴力検査を行います。めまいのチェックとして目の動き〈眼振〉なども確認します。

ステロイドホルモンの漸減療法を点滴もしくは内服で行います。重症・難治性の突発性難聴と考えられる場合は、特殊な治療方法として、高圧酸素療法を依頼するために特定の病院を紹介させて頂く場合もあります。

注意点

正確な診断と早期治療が重要です。治療開始は早いほど良く、遅くとも1、2週間以内に治療することが望ましく、1か月以上経過していると、きわめて治療困難になると考えられています。突発性難聴は、治療により必ず治る病気というわけではなく、治る場合と治らない場合がありますが治療開始時点でそれを確実に予測することはできません。
また通常再発はしないとされていますので難聴を繰り返した場合は違う病気を想定していく必要があります。

良性発作性頭位めまい症

突発性難聴と同様に突然起こる難聴の病気です。20~40代の女性に多く、低い周波数が聞こえにくい低音障害型の感音難聴が起こります。したがって、自覚症状は、聞こえないというより耳に水が入ったような耳閉感、耳鳴りを訴える方が多くみられます。耳閉症状は良くなったり、悪くなったり、日によっても変動することがよく見られます。

原因

はっきりとした原因はわかっていませんが、ストレス、過労、睡眠不足は悪化要因となります。

検査

聴力検査室で聴力検査を行い、低音の難聴を確認します。

治療

突発性難聴、メニエール病とは一部オーバーラップする部分もあると考えられ、突発性難聴(→ステロイド)もしくはメニエール病(→イソソルビド)に準じた治療を行います。

注意点

比較的治りやすいですが、繰り返すことも多い疾患です。ストレス、睡眠不足、過労を避けることも大切です。また、症状として同じような耳閉感を感じる耳の気圧調節障害(耳管狭窄症)などの疾患もありますので正確な検査が必要です。

良性発作性頭位めまい症

原因

内耳に存在する三半規管と前庭の耳石器のおかげで人は平衡感覚(体のバランス)を保つことができます。
耳石器の石のかけらがはがれ落ちて三半規管のなかに入り込んでしまった状態がこのめまいの原因であるといわれています。
からだの動きに合わせて三半規管の中にある液体が耳石と一緒に激しく移動するため、三半規管は(体が激しく回転している)と間違って感じてしまうことでめまいがでます。

症状

「起きた時や寝たときに一時的にひどいめまいがするが、じっとしていれば大丈夫。」や、「特定の向きに寝るとめまいがする。」「寝返りをするたびにめまいがする。」などの症状が出ます。

検査

耳を観察し鼓膜に異常などのないことを確認し、聴力検査を行います。
めまいのチェックとして目の動き〈眼振〉なども確認します。難聴耳鳴りなどの聴覚の症状は起こりません。

症状が強いときはめまいや吐き気を抑える内服薬も処方しますが、良性といわれるように、比較的早いうちにめまいはなくなり、自然になおることもよくあります。めまいが少し軽くなってきたら、積極的にめまいが起こりやすい頭の位置をとる、しっかり頭を動かし位置を変えるといったリハビリテーションをすることが、治癒を早めます。また典型的なめまいの出方をする方は、頭位治療と呼ばれる、遊離した耳石を元にもどす方法を一緒に行い、改善する場合もあります。

注意点

めまい患者さんの約半数を占めるほど頻度の高い病気です。メニエール病との違いは難聴や耳鳴りなどの聴覚の症状は伴わないことです。メニエール病と思い込んでいたが実はこの病気であったという場合、薬を飲んでじっとしていても改善しないということもあります。

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